こんにちは。
今回は研修医、学生向けに脳外科、神経内科ローテート中に使える教科書を紹介したいと思います。
医学書はとっても高いです。
1冊1万円近くすることも珍しくありません。
できることなら必要最低限の投資で研修・実習を有意義なものにしたいですよね。
今回紹介する本は基本的なものばかりなので脳外科、神経内科に将来進みたい人は必須ですし、進まなかったとしても内科や放射線科に進む方は買っておいて損はありません。
学生の方でも
「病気が◯える以外も欲しいなー」
「研修医になった時も使える本が欲しいな」
という方におすすめです。
フリマアプリなどで安く仕入れて気に入ったものは研修医になったときに新品を買うのでもいいと思います。
脳神経外科・脳神経内科オススメ教科書5選
①ベッドサイドの神経の診かた
②臨床のための神経機能解剖学
③よくわかる脳MRI
④脳卒中治療ガイドライン2021
⑤画像診断まとめ
ベッドサイドの神経の診かた
言わずと知れた名著。
移り変わりの激しい医学書の中で18版まで改訂されている歴史からも良書であることを証明していますね。
反射や脳神経、小脳機能など機能ごとの診察方法から脳卒中、髄膜炎、パーキンソン病など各論的な病気ごとの診察方法が紹介されています。
この一冊で神経診察の基礎的な方法から頻度の高い神経疾患の診察まで勉強することができます。
画像検査が進化した現在でも神経診察は重要です。診察で病変部位を推測をしてから画像検査をしないと画像のどこを見ればいいかがわかりません。
個人的にはタイトルが気に入っています。わざわざ「ベッドサイドの」という枕詞がついているということは患者さんのベッドサイドに足繁く通って診察を繰り返すことが神経診察の極意だと解釈しています。
OSCEで型通りに神経診察を覚えさせられた人も多いかもしれません。
しかし、この本を片手に患者さんのベッドサイドに足を運べば神経診察の奥深さ面白さを実感してもらえると思います。
臨床のための神経機能解剖学
こちらも初版が1992年と30年近く前から読み継がれている良書です。
タイトル通りですが解剖と機能を同時に学ぶことができます。
どこかポップな印象を受けるイラストと各テーマが見開き1ページにまとめられている点がいいです。

文字も小さく、初学者は最初は読むのが辛いかもしれません。しかし何度も読むうちにだんだんと自分の中で整理されていくはずです。
著者の後藤先生も序文で複雑な神経回路網を道路、この本を地図に例えています。
最初は見慣れなかった道路でも地図を片手に何度も通ってみるとそのうち「馴染みのある道」になってきます。
よくわかる脳MRI
画像診断に関わる人であれば必須の本です。
脳外科、神経内科以外でも放射線科に興味がある人もおすすめです。
実際、私も研修医の時に放射線科の上級医からオススメされて購入しました。
正常解剖から脳腫瘍、脳血管障害、変性疾患など多岐にわたります。
こちらも見開き1ページで多くのページが完結しているところが読みやすいです。

基本構造としては、左ページに画像所見、右ページが解説ページとなっています。
脳卒中治療ガイドライン2021
今年改訂されたガイドラインです。
やはり脳神経疾患の発生頻度としては圧倒的に脳卒中が多いです。
一部のエキスパートオピニオン以外はほとんどガイドラインに基づいて診療することがほとんどです。
治療適応や内容を調べる際にガイドラインは必須です。
当ブログでも2021の改訂ポイントをまとめてあるのでこちらもご覧ください。
画像診断まとめ
教科書ではないですが紹介させてください。
無料で公開しているコンテンツとしては内容が充実しすぎています。

脳神経疾患以外にも多数のコンテンツがあります。
学生時代からこのサイトを知ることができていたら・・・といつも思います。
無料、有料のオンラインコンテンツもあるのでサイトが気に入った人は参加してみてください。
私も過去に頭部、胸部、腹部救急疾患の読影講座に参加しましたが、専門外の救急疾患の読影に自信がつきました。
まとめ
教科書4冊とオンラインコンテンツを1つ紹介しました。
高価な割にいくつもの教科書がありどれがいいか迷ってしまいますが、紹介した教科書は脳外科、神経内科で研修、実習するに当たってよりより深い理解を得られる助けになるはずです。
まずは図書館で借りたり、中古品で揃えてみるのでもいいと思います。
開頭手術や血管内治療の教科書を紹介していないのは施設によりお作法が違うからです。
せっかく高価な教科書を買ってもそのやり方じゃないんだよなーで一蹴されることも珍しくありません。
手術書については上級医に教科書をコピーさせてもらうことをオススメします。
その方が確実ですし、それをきっかけに教科書には書いていないtipsやその症例のキモを教えてもらえるかもしれません。
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