急性期脳梗塞でDWIが偽陰性になる割合

こんにちは。

救急外来で急性期脳梗塞を診断する場合の画像検査はCTのみ、MRIのみ、両方などプロトコールは施設により違うと思います。
私が勤務している病院ではDWI高信号病変を診断に用いています。
先日、研修医の先生と当直していた際に
急性期脳梗塞の患者さんでどのくらいの割合でDWIが偽陰性になるのかという指摘を受けました。
発症早期であると偽陰性になる可能性は高いと思いましたが具体的な数字はその場では答えられなかったので調べてみました。

まずはUpToDateでNeuroimaging of acute ischemic strokeと検索してみると

“ある後方視的研究ではDWIのみを使用すると急性期脳梗塞患者の8%を見逃す”との記載がありました。
自分の疑問と合致する記載なのでさらに根拠を示している論文を孫引きしてみます。

論文は2015年のStrokeに掲載されている
“Sensitivity of Diffusion- and Perfusion-Weighted Imaging for Diagnosing Acute Ischemic Stroke Is 97.5%”
というものでした。

論文の目的としては急性期脳梗塞診断に対するDWIとPWIの感度について調べているものでした。

この表から分かることは

・“急性期脳梗塞患者565名のうち47名はDWI陰性であった”
これは約8%にあたりこの値がUpToDateには引用されたのでしょう。

・“糖尿病や高血圧など血管リスクはDWI陽性症例と陰性症例で差がない”

・“DWI陰性症例では後方循環や小血管病変が多い”

・“DWI陰性例のMRI撮影までの時間は中央値で120分”

まとめ

この表だけでも学びの深いものでした。
有意差があるものは日常臨床での感覚とも合致するように思います。
これからは発症2時間以内で症状が軽度な脳梗塞疑いの患者では8%くらいがDWI陰性になると想定しておこうと思います。

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