脳卒中ガイドライン2021改訂ポイント 脳梗塞編②

医学

こんにちは。

ガイドライン改訂ポイント脳梗塞の第2回です。

第1回はこちらから

前回はrt-PAや血栓回収など急性期治療についてまとめましたが、今回は抗血小板療法についてまとめます。

DAPTにシロスタゾールが追加された

シロスタゾール200mg/日の単独投与や、低容量アスピリンとの2剤併用投与は、発症早期(48時間以内)の非心原性脳梗塞患者の治療法として考慮しても良い(推奨度C エビデンスレベルC)

脳卒中ガイドライン2021 64Pより

実臨床ではすでに浸透しているシロスタゾールですが、DAPTの選択肢として今回のガイドラインから記載されるようになりました。

シロスタゾールは大塚製薬から商品名プレタールとして発売された国産の抗血小板薬です。

以下ではシロスタゾールの特徴を説明していきます。

出血のリスクが少ないシロスタゾール

アスピリンまたはクロピドグレルとシロスタゾール併用のDAPTと単剤治療を比較したCSPS.com試験があります。

この試験ではシロスタゾール併用群は単剤投与より有意に脳梗塞再発を抑制する結果となりました。

抗血小板薬は諸刃の剣であり、脳梗塞を予防する代わりに出血のリスクを負います。

しかし今回の試験ではシロスタゾール併用群では単剤投与と比較しても「脳出血の発症率」は併用群で0.4%、単剤群で0.5%とリスクに有意差はありませんでした。

またこの試験の良いところは対象者が全て「日本人」ということです。
より実臨床に当てはめやすい背景ですよね。

シロスタゾールの副作用

シロスタゾールの副作用としては頭痛と頻脈が有名です。

シロスタゾールは血小板と血管平滑筋のホスホジエステラーゼ(PDE3)の活性を阻害することで、抗血小板薬作用をえます。

PDE3は抗血小板作用だけでなく血管拡張作用もあります。
頭痛、頻脈はこの血管拡張作用によるものです。

頭痛は服薬コンプライアンスにも関わりますし、急性期では離床の妨げになりリハビリが進まない原因にもなります。

患者さんも頭の疾患なので頭痛にも神経質になる傾向があり、頻脈のように定量化できないため評価が難しいです。

忙しい業務の間で難しいとはいえ、理想は患者さんにきちんとリスクとメリットを説明し納得していただけることがコンプライアンスを高めます。

まとめ

結局、全てシロスタゾールの話になりました。

他にはあまり脳梗塞では大きな改訂ポイントはありませんでした。

コンプライアンスの話になりますが、
これはAIにはできないことです。ロボットに飲めと言われるより生身の人間に飲んだ方がいいよと言われた方がいいですよね。
患者さんには「コイツよりロボットの方が信用できるわ」と言われないようにも気をつけないと(笑)

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